Quartz var.Amethyst
Saint-Raphaël, Var, France
Thumbnail
この産地は、『ミネラ No.21』のP.80で初めて知りました。
妙に惹かれるものがあり、産地名も素敵なので、TALISさんでホイと渡されて(内心)即決。この結晶は、『ミネラ』に載っているような深い紫色ではないんですが。
小さくても、欠けもキズもない、細部まで美しい結晶です。こういうところはさすがUSKさん。
しかし、ただ小さくて黒っぽい紫水晶に見えますよねー? パッと見には確かにそうなんです。
ところが、光を当てると……。
がらっと表情が変わります。
インクルージョンは、黒いのと赤いのがあって、赤いのは細い線状になっています。
ストロベリークォーツの赤いきらきらよりは、線が太いような。
mindatのある記事ではヘマタイトとされていました。
光に透かすと、内部にあざやかな紫色があることも分かります。
さて、この産地は、フランスのSaint-Raphaël(サン・ラファエル)というところ。
大天使ラファエルですよ、乙女心をくすぐる名前♪
カンヌの近くです。「St Rapahel france」などで画像検索すると、うへー、私もこういうところにバカンスに行きたいよ! という海辺の街の写真が出てきます。『ミネラ』によると、建設工事か何かの際に偶然出た産地らしい。
※ちなみに、Googleで検索するとサン・ラファエルはヴァール県となっています。
トップのインクルージョンも地味にきれいです。日本的な、渋い華やかさといいますか。
「金銀砂子(きんぎんすなご)」って感じ。
あとは、「st raphael amethyste」で画像検索すると(リンク先はGoogle画像検索)、仲間の石を見ることができます。フランス語で「amethyste」とするのがポイント(笑)。
それと、この水晶は、錐面が棚田みたいな……溶けたんでしょうか? なかなか複雑。
この産地の紫水晶は、よく分からないけど、とても気に入ったので(※)、新宿ショーでもう一個買ってしまいました。今度はもう少し紫色が濃いやつです。そっちもとてもいい感じです。
※買ったときは「見た目は地味だけど、産地名が素敵な水晶」と思っただけなんですが……何か、他の鉱物標本より、自分に「合っている」感じがするんです。
癒されるわけじゃなくて、研ぎ澄まされる感じ。
スピリチュアルふうに言うと、「自分の振動数より、ほんの少し細かい(高い)振動数で振動している」。(個人的な感覚を言葉で表しただけですので、パワーがあるとは言っていません)まあ、何かしら今の自分に「合っている」んでしょう。
人間は、音楽でも洋服でも、自分に「合っている」と思うものを選ぶのが普通ですから、鉱物標本に、そういう感覚の少しばかり強いものがあっても、おかしくないと思います。
Tweet