///シデライトがメインの水晶

シデライトがメインの水晶

Siderite with Quartz
Vizille, Isère, Rhône-Alpes, France (x. Michel Jouty Collecition)
ex. Michel Jouty collection
Miniature

アップで撮ると、いかにも「岩」。
水晶が上にちょこんとついている。

古いラベルもあります。

Mindatのスレによると、このMichel Joutyという方は、もうお亡くなりになったとか……。

水晶がよく見えるこの位置は、裏側なんだと思います。
整理番号シールが貼ってあるし。

メインはシデライト(菱鉄鉱)なんですかね。

『これだけは知っておきたい世界の鉱物50(松原聡・宮脇律郎)』によると、

・菱鉄鉱は、重要な鉄資源のひとつ。
・ふつう灰黄~黄褐色であるが、白色に近いもの、緑色味を帯びることもある。

・菱形六面体(しばしば結晶面が湾曲する)、柱状、犬牙状などの結晶形態をもつ。
・そのほか塊状、粒状、ぶどう状を示し、繊維状結晶が集まって球をつくることもある。(P.91)

形は、菱形六面体(つぶれたサイコロ形)? そういわれれば、下の写真、右側の車輪みたいになっているところ、湾曲して結晶しているようにも見えますが。

産地は、フランス、ローヌ=アルプ地方のIsere。

ちょっと検索したところ、このページの真ん中あたりにある、シデライトの大きな結晶の写真に似ているかもしれない。

http://www.treasuremountainmining.com/servlet/the-template/articles/Page?article=steMarie2013Show

(2013年のサンマリーショーの記録らしい。英語)

フレンチ・シデライトとあって、産地もIsereまでは同じ。三十何年前の標本とある。こちらは大きくて、結晶もよく分かる立派なもの。色もチョコレート・ブラウンと書かれている。

横から見たところ。

反対側からみたほうがシデライトの結晶がよかったけど、ピントが合わなかった。

メインではないフレンチ・クォーツのほうを撮ってみる。

「きれいでかわいいもの」好きの自分としてはちょっと変わった戦利品でした。