///富岡製糸場

富岡製糸場

世界遺産になった富岡製糸場に行ってきました。

私はあまり興味なかったんですが、人に連れられて。
台風が過ぎ去ったあとで、すっごく暑かった!

保存状態もいいし、明治の空気が感じられる場所だと思います。



私も、最初、あれかと思っていたんですが、……

富岡製糸場は最初は官営で、労働時間1日8時間、年休あり、医療費無料など、当時としては画期的に良い労働条件だったようです。ただ、そのせいで赤字で、20年ほどで民間(三井家)に払い下げられた後は、繁忙期には1日11時間労働なんかもあったらしいので、一概には言えないのですが、それでも「元祖」ブラック企業とは言えないんじゃないかと。(ホッ)

働いていた女性も、当初、元士族などいい家のお嬢さんが多くて、技術を学んだ後はそれぞれの地元に帰って指導者になったらしいです。

それにしても、明治5年の建物をよくここまで綺麗に保存しておいてくださったもの。

木の骨組みにレンガ積み、瓦屋根の建物。

江戸時代から5年しかたってない村の人々からしたら、驚異の建物群だったでしょう。


そういえば、乾燥場(正面)は、今年の冬の大雪でつぶれてしまったのだそうで。



たぶん一番有名な、「繰糸場(そうしじょう)」。
天井が高くて、とても明るい。そして、細長い。



機械は当時のものではないようです。
(1987年まで操業していたので当然か)



天井に、何かを運ぶものが……。
宮崎駿のアニメに出てくる昔の工場みたい。



古い建物ばかりだけど、保存状態がとてもいいです。
1987年に創業停止したというけど、維持費もずいぶんかかっただろうな~。



ゆがんで見える窓ガラス。



何も説明してくれなかった、どうでもよさそうな小屋。
(いや、こんな建物でも、もう近所では見かけないから……)

入り口のチケット売場も、ちょっとないような、古くて味のある建物。
「検査人館」といってフランス人男性技師が住んでいたそうです。

二階に、偉い人が訪れた際の貴賓室がそのまま残されているとか(見学できず)。



まあ、フランス人が住んだ建物はどれも立派です。
これは、糸取技術を教えるフランス人女性の住居。
ベランダの天井が格子状でおしゃれ。

中でも一番大きい、製糸場指導者、ポール・ブリュナさんが住んだ家。

明治5年ですからね。日本が高いお金を出して外国人を雇っていた頃です。彼らだって、こんな地の果ての未開の国に、ちょっとやそっとの待遇じゃ来る気になりませんからね。



フランスからお医者さんも呼ばれて、診療所を作っていたそうです。
これは昭和に建てられた三代目の建物です(サツキとメイを思い出す感じ)。

官営時代、女工さんは無料で治療が受けられたらしい。

敷地の横(というか崖の下)を流れている鏑(かぶら)川。



まっ平に見える、荒船山。



サルスベリの花が咲いていました。

入って右手にも、とても立派なサルスベリの木がありました。
敷地は桜の木が多かったです。



まあ、あの、「最近、世界遺産ってどんどん増えてるな……」という気もしないでもないんですが、これだけきれいに残しておくのも大変だっただろうし、登録になってよかったと思います。

おーしまい。

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