ビリヤニは、インドの「炊き込みごはん」。
スパイスたっぷりのカレーと、バスマティ・ライスという細長くて香りのいい高級なお米からできています。
普通のインドカレー屋さんではほとんど見かけません。検索すると、本場のレシピはかなり手間がかかるようです。お祝い事で作られるそうです。
インドカレーはもともと好きなんですが、今年の4月にインドに行ったとき、「毎日カレー」+「暑気に入ったばかりの暑さ」で、途中、お腹の機能がまひしてしまい……。
いやっ正確にいうと、朝はホテルのバイキング、夜もバイキングだったり日本食だったり、それなりに気を遣ってくれるツアーなんですが、それでもやっぱり日本に帰って来て一、二ヶ月は、「当分、インドカレーはいいかなー……」って。
そんな中で、初めて食べたビリヤニだけは、忘れられなかったんですよ。
これです、この壺に入ってるやつ!
どこがそんなに美味しいかというと……。
まず、フードコートで頼んだときは、どこかで名前を聞いたことがある、という程度でした。
これはMurg Dum Biryaniという、チキンビリヤニ(300ルピー。ちなみにラムは320ルピー)。
当時のレートを忘れましたが、500~600円くらいかな?
つけ合わせは、ヨーグルトと、紫玉ねぎと、ライムと、あと、多分辛さが足りない人のために別皿でカレー?
材料は、チキンカレー+バスマティ・ライスなんですが、「ライスにあらかじめカレーを混ぜただけ」かと思いきや、まったく違います。
じっくり蒸してあることで、味の染みたお米のうまみが、まったく違うんです。
ただ……エンターテイメント施設とはいえ、インド人向けなので、ちょっと辛い。
しかし、うまい!
しかし、だんだん舌が辛くなってくる。
しかし、やっぱりうまいから食べ続ける! という感じで、旦那としばし無言になりました。
もちろん、ヨーグルトと紫玉ねぎで舌を調整しながら食べました。
別皿でついていた辛さ調節用のカレーは、残念ながらパス。
ごろごろ入っている骨付きチキンも美味しい。
私たちはスプーンで壺から掻き出して食べてましたが、周りを見ると、壺を逆さにしてステンレスのお盆に出して皆で分けている人たちのほうが多かったです。
壺の底まできっちり入っていて、量が多いので、3/4か4/5くらい食べたあたりで、ギブアップ。
実は、日本ではホウレンソウのカレーが好きなので、「季節のカレー」も頼んでしまったのです。
見本ではホウレンソウカレー(サグカレー)だったのに、
ホウレンソウは季節じゃなかったみたい。
結局普通のベジタブルカレーだった(涙)
しかも、これもやっぱり辛めなので、大変だった。
どうにか「食べ物を粗末にした」と思われないくらいには片づけました。まんぷくすぎる。
このフードコートは、デリーにある「キングダム・オブ・ドリーム」の施設。
とにかく外が暑いので、こういう完全冷房の場所が必要なんですね。
レストランはインドの各州ごとにあり、さまざまな料理を食べられるようになっていました。ビリヤニは一番奥の店で頼んだけど、他にもあったのかな? あとは雑貨や洋服などのお店、カフェなど。イクスピアリ。
「キングダム・オブ・ドリーム」は、歌いまくり踊りまくるド派手なインド映画(ボリウッド)を、ミュージカル形式で生で観られる観光スポット。
しかし、私たちは昼ごはんのために立ち寄っただけで観ていません……残念。
席によって最高で約5000ルピー(9千円)、安いバルコニー席でも3500円くらいするから、インドでも中流以上の人が遊びに来るところだと思う。
ビリヤニは、本場かどうかは分からないけど、十分美味しかったです。
そして、日本に帰った後。
もう一度ビリヤニを食べたいな、と思ったけど、日本ではあまりポピュラーではないみたい。
やっぱり、インドカレーといえばナンですもの……。
しかし、あの独特のうまみのある米! あれが食べたい!
と、思って探したところ、新橋にある「カーンケバブビリヤニ」さんがいいとのこと。
日比谷に用事があったときに、いそいそと行ってきました。(つづく)
→日本で食べたビリヤニ(カーンケバブビリヤニ)