去年の池袋ショーで買った、『甲信高地 水晶の世界』(くろねこ出版社)を読み始めたところ、昇仙峡、というか金峰山の周辺は、確かに日本の水晶の一大産地なんですね。
看板に大きいこと書いてあるだけのことはありました(甲府旅その1 参照)
八幡山、水晶峠、乙女、黒平など。
さらに、同書をよく読んだところ、以前、アメリカの業者さんから購入した、
山梨県上黒平の古い水晶 Quartz with inclusions from Japan
これは、向山鉱床ではないかな……? と思いました。
上黒平集落は裏山と前山が水晶の産出地になっており、裏山つまり北側に広がっている黒平・松木尾根はペグマタイト鉱床で、一般的には煙水晶が見られ、これに対して、南面に広がっている向山鉱床は、草入り水晶が有名で、白っぽいまたは透明な水晶を産出するようです(同書P.44-61)。
上述の水晶は、インクルージョン以外は透明度が高く、スモーキーではないので。
向山鉱床は御巣鷹山一帯に広がり、かつては三十もの立坑があり、一つ一つ名前もついているのですが、そこまでは特定できないでしょう。
それと、私たちは丹波山村から塩山のほうに車を走らせたのですが、このあたりの道筋からちょっと入ると、竹森鉱床、裂石採石場という産地もあるんですね。
そういえば、「雲峰寺」(裂石の近く)という看板を見かけて、「今日は雲がまったくないから、雲の峰の寺にはたどり着けないね~」なんて話をしていた。
とにかく、次に、ここらへんに行ったら、
竹森の玉宮大明神社(竹森鉱床の入り口にあるらしい。P.63)
金桜神社(享保年間の作といわれる「火の玉、水の玉」の水晶のご神体があるらしい。見ることはできないかもしれないが。P.46)
この二カ所は行きたいと思いました。
「水晶を集めてる」なんて言ってるわりに、無知な私。
ちなみに宿は、
「ほったらかし温泉」に朝晩行くならここに泊まるしかない!
という、フルーツパーク不二家ホテル。
ご飯は、ネットで調べて、「奥藤」さんにほうとうと鳥モツ煮を食べにゆく。
モツは普段あまり食べないので躊躇した。
しかし、鳥だからか、くさみもなく(味つけが濃いせいもあるが)とても美味しかった!
一夜明けると、
2ヶ月くらい前かな? 噂だけは聞いていた。
誰かが「観測成功したらしいよ」と、Twitterで漏らしたんだけど、本当かどうか分からなかったので、ワクワクしながら待っていた。
天文学、物理学など、もっと進歩してくれたらと思います>人類
(そして、いつの日かハイパードライブ(スタW)を発明して、欧米まで12時間も飛行機に乗らなくていいようにしてください)
雲海が見える。
フルーツパークにも下りてみたが、この季節、フルーツは何一つなかった。
(温室かどこかも閉まっていた)
ロウバイだけが咲いていた。
7,8月に来て、桃のパフェを食べたい!
にわとりさんが、「コケコッコーーー!」とずっと鳴き続けている。
「躑躅(つつじ)ヶ崎館」という名称は、『大菩薩峠』にも出てきた。
復元工事が遅れているようですが……できあがったらまた立ち寄りたいです。
榎の木が祀られている、「榎天神」がちょっと面白かった。
願いがかなうと、えんぴつを奉納するそうです。
学問のかみさまなのかな?
帰りはあきらめきれずに、また小菅村へ。
そういえば、小菅村も『大菩薩峠』の舞台だったな。
武蔵と甲州の境界なんですよね。
赤いピザ釜で焼かれた、もっちり生地。
ピザを名乗るならこれくらいのは出してもらわないと。美味しい!
野菜は、いかにもこの近所で採れた、という感じがする。
シャクシャクした玉ねぎなど。
そういう意味では、家庭的な感じ。
実際、店の入り口で村の人が「今日は何、持ってこようか? バジルいる?」って聞いていた。
このあと、奥多摩に抜け、五日市街道の通称・豪農ロード(だいぶ相続税の影響を受けているような……)を通って帰りました。
おしまい。
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