熱海の記事の続きです。
古屋旅館は、「ぶらタモリ」にも登場する、江戸中期に開業した熱海最古の旅館で、昔ながらの温かいサービスにとっても癒されました~。
お部屋の露天風呂も、古屋旅館が所有する「清左衛門の湯」源泉100%。
竹囲いの隙間から、小さいけどお庭が見えるようになっていて、白梅が散っていました。女性用大浴場よりくつろげたかもしれないです。
あわびの踊り焼き、お酒をかけるとウニウニ、グルンと動く。
ごめんよ~、あわびちゃん!
蒸してバターを乗せて、食べちゃうよ~!
左側のお吸い物、つるんとした昆布の紙のようなものに具が包まれていて、面白かったし、おいしかった。
ビールも頼んでいろいろ話し込んでしまい、お膳を下げるタイミングを知らせるのをすっかり忘れてしまいました(すみませ~ん)。
干物の朝ごはんも美味しかったです。誰かが準備してくれる朝ごはんって、本当にうれしいわ!
昨晩、お膳に添えられていた白梅を、水にさしておいたら、すぐ咲きました。
タクシーで、熱海を見下ろす高台にあるMOA美術館へ。
なんと昨日からリニューアルオープンしていたのでした。
そのせいか、平日なのに人手が多かったです。
(現在の万華鏡の様子を、リアルタイムで投影している)
収蔵品も写真が撮れる(フラッシュは不可)ようになっていました。
いろいろありすぎるのですが、
これは秀吉の黄金の茶室ですね。
写真だと、ぴかーーっ!という感じがよく出るので、貼ってみました。
この写真だけだと、「ああ、教科書に載っていたあれ」かもしれませんが。
実物のいいところは、近寄ってじっくり、筆のかすれ具合、滲み具合等を観察できるところですね~!
個人的に面白かったのは、こちらの国宝。
手鑑「〇墨城」。すいません、一字目の漢字が読めない、分からない。
奈良時代~室町時代のいろいろな有名人(?)の手蹟を集めたぜいたくなものです。
もちろん、ここに集められたものは、その人物の最も上手な手蹟ではないかもしれないし、また、人によっては、筆跡を自由に変えられたかもしれませんが、それでも、やっぱり書き文字には、その人の個性がにじみ出ると思うのです。
左:藤原行経「詩歌切」
中央:藤原行成「白氏文集切」
右:藤原佐理「筋切」
行成さん、一条天皇と中宮定子の話にも出てきました。
これ、何だか親しみやすそうな字ですけど(ななめってるし)。
藤原佐理さんは、水が流れるような、ものすごく上手な字を書くな、と思ったら、
左:藤原佐理「筋切」
右:藤原佐理「綾地切」
同じ人でも、書くものによって結構印象が変わりますね。流麗なところは同じだけど。
同じ流麗さでも、佐理さんとはまた違っていますよね。
ひらがなでは、小野道風さんもありました。
平安時代の人物の性格について、筆跡から思いを巡らせたりしました(^-^)
【関連記事】
・パワースポット・リストに追加した熱海・来宮神社の大楠