『コードネーム U.N.C.L.E.』のDVDが発売中ということで♪
ギャビーを描いてみました。過去記事はこちら↓
『コードネーム U.N.C.L.E.』感想、という名のイリヤ×ギャビー萌え語り
あと、昔の007を『美しき獲物たち』まで見たので、いくつかまとめ感想。
その1 昔の『007』は、ギャグ映画だった。
『007 スペクター』の感想を書いたとき、ユーモア要素が増えた、と書いたんですが、とんでもなかった。
昔の『007』はあんなもんじゃなかった。意図して、しっかりと滑るギャグシーンを入れてくる。そのためのキャラもいる。『死ぬのは奴らだ』に出てくるペッパー警部なんてよほど人気があったのか、続編にも出てきたので笑い転げました。イギリス人のステレオタイプというか、太っていて人種差別的でアホで(そして、はたから見ると憎めない)アメリカ白人警官ですけど。
まあ、「今見ると笑える」というシーンも多いですが。
とくに女性がらみ。
『ジョニー・イングリッシュ』という、Mr.ビーンのローワン・アトキンソンがずっこけスパイ役をやる映画があるんですが、昔の『007』は正直そんなに変わらないような……と思いながら見てました。言いすぎか?!
その2 『007』シリーズは、「世界ふしぎ発見」だった。
昔から、スパイ映画=世界の行ってみたい観光地がてんこ盛り、だったのですね。
青い南の海、アルプス山脈、南欧、エキゾチックな異国。
お祭りシーン(カーニバルなど)が、観客へのサービスに無理やり入れられるのも、普通。
『二度死ぬ』は戦後わりとすぐの日本が舞台だけど、今は撮れない景色が貴重かもしれない。
『ユア・アイズ・オンリー』のメテオラ岸壁の登攀もじっと見てしまいました。
ただし、昔は行けなかった中国やロシアは映っていません。
その3 ロシア人も英語を話す。
ソ連内の会議、ロシア人はみんな英語で会話している。
悪の組織は国籍もまちまちだけど、下っ端の作業員まで英語を話す。
日本人も英語ペラペラ! すごいなー!
仕方がないのですが、ふとこれに気づくと、笑いがこみ上げてきたりします。
途中からは、「世界には英語以外の言語もある」とイギリス人も気づいたらしく、外国語が聞こえるようになります。
その4 『二度死ぬ』は日本ツッコミが楽しい。
ツッコミ入りまくります。
忍者は当然そうだけど、「神戸と上海の間にある島」っていくつあるんだよ! とか。
海女さんとの偽装結婚は、ただあのオリエンタルな日本風の結婚式のシーンを入れたかっただけでしょ! とか(もちろんいいけど)
ちなみに、『コードネームU.N.C.L.E.』を思わせる(?)無名の登場人物たちもいます。
冒頭、アメリカとソ連がにらみ合っている席で、イギリス代表が「われらが友人ソビエトは……」と柔和な物言いで仲裁していますが、あれはウェーバリーっぽい。
そして、ブロフェルドの護衛で金髪で無口な男は、イリヤっぽい。
「敵役に怪力の男がいて、バイクなどを持ち上げて投げつけてくる」というのはパターンだったようです。
あと、昔だったらダニエル・クレイグはやっぱり敵側として出てくるタイプだな、と。
その5 Qのおじいさん。
Qの登場がかなり長く、最後のほうは歳をとってしまい、秘密兵器を手にとるとき指が震えていたりするので、ドキドキする。
でも、だんだん愛着がわいてきた。
マネーペニーと一緒に、毎回、観光地に出向くお仕事、いいなー。
その6 女性の描かれ方に時代を感じる。
最初のころは、女性で本当に骨のある、悪い人間は出てきません。
ソ連の女性スパイですら、ただのボンドガール。
『ローグネイション』『コードネームU.N.C.L.E.』のようなダイハードな女がまったく出てこない。
見ていてわりと驚きでした。時代が移り変わったのですね。
ちなみに、ここまでで一番好きなボンドガールは『ユア・アイズ・オンリー』のキャロル・ブーケです。黒髪ラブ!
他に気に入っている作品は、ショーン・コネリーがまだ若くてクールな感じがあり、かつ、ストーリーが今見てもそれほど荒唐無稽ではない『ロシアより愛をこめて』と、ギャグとお約束がたっぷり入って景色も美しい『ユア・アイズ・オンリー』でしょうか。
さて、『コードネーム U.N.C.L.E.』のDVDを見直さなくてはー。
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