シンガポールのアート・サイエンス・ミュージアムで8月14日までやっていた展覧会を、日付が間に合ったので見てきました。展示されていたのは、ヴァン・クリーフ・アーペルのジュエリーと、パリの French National Museum of Natural History の宝石と鉱物のコレクション。
(手前の白い建物です)
常設展と一緒になったチケットで、日本から予約して行って28S$なり。13日の土曜、昼過ぎに着いたときは、チケットを買う列はあまり並んでいなくて、これなら予約はいらなかったかな~と思いましたが。
でも、土日は長蛇の列になることもあるので、念のため買って行った方がいいそうです。一人一枚チケットを印刷していきます。バーコードの下にあるチケット番号がそれぞれ違うので注意。
一番豪華な、96.62カラットのイエローダイヤモンドをくわえたペンダントは、入場しなくても、入り口に飾ってありました。
チケットを見せて入場すると、ハスの花のような建物の、それぞれの花弁ごとに、R1~R10の部屋に分かれていました。
R1が例の鳥がいた、ロビー。
R10は小さいけど、企画展のミュジーアムショップ。
さすがヴァンクリーフ・アーペル。
写真を整理してみたら、ブレているのが多くて(照明が暗いので)、泣きそうですが、ま、そこそこ映っているものだけ貼ります(^0^)/
宝石の写真は、「#TheArtScienceOfGems」で、InstagramやTwitterを検索するといろいろな国の人が撮った写真が出てくるので、ぜひどうぞ!
ジュエリーもほんと素敵でした!
ちなみに、Gemというだけあって、蛍石はなかったですね。やっぱり宝石には脆すぎるからか。
R2 The Earth
GIANT QUARTZ SAID “OF NAPOLEON”
Fiesch, Switzerland
Circa 1754
MNHN collection
このクリスタルは、アルプスで見つかった最大のもので、重さは約800kgある。
1797年にCanton of Vaud(スイス)の人々によりナポレオン・ボナパルトに贈られた。
本当に最大なのでしょうか、確かに大きかったけど。そう書いてありました。
‘Tiger’s Eye Merra-Mamba’
Stromatolite(fossils)
Mount Brockman area, Western Australia
約 2.6 billion years ago
Meteorite
Springwater, Saskatchewan, Canada
Found 1986; unknown fall date
カナダのサスカチュワンで発見された隕石。
黄緑色のペリドットと鉄、ニッケルの合金からなる。
Meteorite, “Siderite” Variety
Canyon Diablo, Arizona, USA
Fell 49,000 years ago; found 20th century
Former R.Caillois Collection
この隕石は、小さなダイヤモンドを帯びている。赤い円の中(分からん!)
R3 Pressure
Fancy vivid yellow Diamond crystal on Kimberlite
kimberley, Republic of South Africa
すばらしいダイヤモンド。5カラットくらい
Two Diamond Crystals on Kimberlite
Cape Mines, Republic of South Africa
これもキンバーライト上のダイアモンド。
Brown-Orange Octahedral Crystal, 11ct
Premier mine, Republic of South Africa
これも面白い色と、形のダイヤモンドだなと。
しかも、ガーネットのような大きさ。
Black Diamond, 330ct
Probably Bahia
Brazil, found around 1820
世界で最も大きいアンカットのブラック・ダイヤの一つ。
一見ただの石に見えますけども……。
左のガラスの器に入っていたものは、
Twelve Round Diamond Polycrystals Called “BALLAS”(Premier Mine, Republic of South Africa)
何のこと?
R4 Temperature
Rose Quartz Crystallised Around Smoky Quartz Crystals
Minas Gerais, Brazil
Former R.Caillois collection
見たことのない造形。
こんなに発達したローズクォーツの結晶が、存在感のあるスモーキー・クォーツ(骸骨水晶)を取り囲んでいるなんて。
しかも、めちゃ大きい。
素晴らしい。欲しい(笑)
隣にあった、辞典の背表紙みたいな縞模様の石。
現地でちゃんと見てこなかったのと、写真ではラベルが読めず、よく分からない。
手前は、Facetted Cushion Quartz, “Rock Crystal” Variety
Probably Isere, France
Former French Royal Collection, French art 18th century ですって。
大体、下の部分にこういう鉱物が、上部にジュエリーが、という構成でした。
Elbaite, Rubellite Variety
Pala, California, USA
何だこりゃ、というくらい大きなルベライト。すごい存在感。
Verdelite Crystal on Quartz
Paprok, Nuristan, Afganistan
緑色のトルマリン。
あと、正三角形の年輪のようなトルマリンも素敵だった(二つ上の写真参照)。
写真がブレていて悲しい。
R5 Transport
Three Historical Quartz Crystals From The Western Alps
French art. Paris, end 18th century; former Haüy collection
18世紀にアルプス西部で採取された? 水晶たち。
木の台座もいい感じ。
René Just Haüyという人だろうか。フランスのmineralogist。
Haüy’s Treaty of Mineralogy, 1801(複製)
19世紀初頭に作られた結晶学のモデル(Crystallographic models)
Haüyが使っていたもの。
Haüyの角時計(Goniometer)。
18世紀末に作られた道具。
その2に続きます。次はトパーズ、アクアマリン他。
その3はこちら(エメラルド、オパール、ルビー、トルコ石他)。
最初の部屋にあった大きなアルプス水晶、もう一度、ゆっくり見たかったな。
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