後学のために、ヒスイと間違えて拾ってきた石をよく観察してみました。
どの石も濡れているともっと綺麗に見えます。
ちなみに、何も知らない夫には「白っぽくて角ばっていて、キラッと光ったり、他の石より重い石を探しなさい」と言って拾わせました。
糸魚川でよく石拾いしている方々にはきわめて初心者的な感想の内容です。ご笑覧!
曹長岩
※大部分が曹長石という鉱物からできている変成岩。白雲母やヒスイ輝石を含むこともある。
白っぽくて、わりとすべすべしてます。
というより、表面にチョークの粉がついているような質感(乾燥させた場合)?
よく観察すると、表面のデコボコが多くて、なめらかじゃないんですね~。
それと、これくらいでは、角ばり具合がぜんぜん足りない!
比べてみたい方は、前回の記事(フォッサマグナ・ミュージアムの写真)をご覧くださいね。
緑色岩
※玄武岩質の溶岩などが変成作用を受けてできた緑色の岩石。鉱物ではない。
右の大きい石は、なぜか夫が自信ありげに拾ってきました。
濡れているともっと綺麗です。
このデコボコも面白いけど、まあ、明らかにヒスイじゃないですね。
これは私が拾ってきた、深緑色の石。
濃い緑一色で、すべすべしていて、これだけ集めても綺麗だなと思ったので。
ヒスイじゃないって、私は分かってましたよ!(言い訳)
緑色岩はいろいろな見た目がありそうですね。
石英
※二酸化珪素からなる鉱物。ごく普通にある。色はさまざま。
白くて、軽い小石。
これは多分、石英だろうなと分かっていました。
白い砂糖菓子みたいで、触り心地はそんなにすべすべではない。透明感はありません。
ライトで照らすと、石英なのでまっしろに光を透過します。なかなか綺麗。
流紋岩
※二酸化珪素が多いマグマが固まったもの。石英や長石が含まれる岩石。
これまた、さまざまな模様や見た目の岩です。
ぶちのある石もあれば、マーブルっぽい模様の石もあります。
上写真、左下の石なんて、緑っぽいし、尖っているように見えなくもないし、よく知らないと、ヒスイかも!? となりそうです。
でも、よーく観察すると、表面がわりと荒れてるんですよねえ。
あと、何度も繰り返すようですが、これくらいじゃ角ばり具合が足りない!
チャート
※海の中にいた放散虫の死がいが固まったもの。ほとんど石英からできている。
縞模様があったりなかったり、わりと角ばっている(と言えないこともない)、このチャート。
石英からできているというだけあって、鮮やかに光を透過しますよ。
私はメノウは赤っぽくて縞になっているという先入観があったもので(笑)、このオレンジ色の石をそうじゃないかなと思ってました。しかし、糸魚川のメノウは違うんですね~。
それに、乾燥させると、透明感もなく白茶けた色合いになって、そんなに綺麗じゃありません。
触り心地は石英と似ています。
比較的角ばってもいるので、これからも間違えてしまいそうです。表面が結構荒れているし、乾燥させるとあまり綺麗じゃないので分かるかもしれないです。
右側は、新宿ショーの先着プレゼントでもらった小滝川ヒスイ店のヒスイ(た研磨済)。緑色もだいぶ違いますね。
結晶片岩
夫が「ちょっとキラッとするから拾ってきた」という石。
そう言われればそんな気も・・・?
これも、角ばり具合、表面の荒れ、重さなどでヒスイと見分けがつくんでしょうねえ。
というわけで、今回はこれでおしまいです!
流紋岩と曹長岩ばかり拾ってしまったけど、他にもいろいろな種類の石を拾って鑑定してもらえばよかったかもしれません。
ヒスイ以外にも面白い石が拾える海岸なんだな、ということが分かりましたよ。
次回は、「薬石」と呼ばれる薄茶色の石英斑岩も見つけたいです。
最後に、FMMのおみやげ(笑)
糸魚川ジオアートポスターは、道の駅などに貼ってあるものです。
上越や富山とくらべ、ここだけ山が海に張り出して平地が極端に少ないということが分かります。
奴奈川姫漫画は、姫川温泉の宿で温泉に行く廊下に原画が飾ってあって、つい買ってしまいました。(絵柄はあさきゆめ〇しに似ている)
古事記にある、大国主とのやりとりが有名なこの地方の女王(巫女姫)です。
巻末に載っているゆかりの神社もいつか行ってみたいです。