『マハーバーラタ戦記』(マーガレット・シンプソン著、菜畑めぶき訳)を読んでから、ずっと描こう描こう、と思ってました。
めちゃくちゃ長い『マハーバーラタ』全体のストーリーを、文字大きめのハードカバー一冊という驚異的な短さにおさめてくれ、かつ、「セリフなどが非常に小説的で読みやすい」、貴重な作品です。入門用におすすめ!
まあ、それだけ要約してあるので、ものすごいスピードで話が展開しますが。
カルナについても、いろいろ書かれています(不憫な子)。
ただ絶版で、Amazonではプレミアがついてる。図書館ってありがたい。
PHP研究所様~~~文庫化か電子書籍化してください~~~!!
↑全体版はこちら。
文字多すぎ~~~!!
でも、ここに描けなかった、面白エピソードもいっぱいあるんだけど。
この本で読むと、クリシュナはほとんど裏主人公です。いい男だし。一番ぐっときたのは、息子たちを全員殺されたカウラヴァ側の王妃が怒って呪いをかけたとき、「あなたの怒りのはけ口が見つかってよかった。その矛先がわたしだったことも幸いでした」って言うところ。やさしい。なかなか言えない度量のあるセリフだと思う。クリシュナに八つ当たりするなんて、完全にお門違いなのに。
(まあ、こういうセリフも小説的に脚色されているんだろうけど。でもいいの)
他にも、『戦記』のクリシュナは、「腹が減ったよ、ドラウパディー」とか、もう、やけにかわいかった。
インドで一番人気がある神様というのが、よく分かりました。
『マハーバーラタ』、知らない方は要約版だけでもぜひ!
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