私は記録する。
はじめに、Twitter Land について思うこと
ぼちぼち日記を復活しようかと思います。
13日、例の宝島社のタケヤリの広告が出たとき、TL上には「マスクと手洗いはタケヤリではありません」という声を多く見かけた。そのとおりだと思う。マスクと手洗いは科学的に正しい新型コロナを防ぐ方法に決まってる。ただ、何かもやもやが残った。
二、三日経ってタケヤリは、補償もなくダラダラと「お願い」ベースの自粛要請が続くことを指しているのではないかと思った。「この一年は、いったい何だったのか。いつまで自粛をすればいいのか。」というコピーは飲食店、劇場や映画館、遊興施設の関係者の切実な声だと思う。ワクチンは確保されただけではまだ「ない」のと一緒、人口のある程度の割合が接種できるめどが立って初めて「来た」と、飲食店他の関係者が言うのも理解できる。
要するに、収入源の不安はなくワクチン摂取済みで、激務で身勝手な感染者も診ている医者と、あと何カ月資金がもつか分からず、人口の大部分がワクチンを打たなければ事業が元の軌道に乗らない業界の人では、立場が違う。見えるものが違う。言葉の使い方が違う。あたりまえのこと。
でも、Twitter Land だとこういうときフォロワーの多い人の意見につい「いいね」してしまう。というより、その意見も正しいんだけど、正しさは多面的なのだ。立場によっていろいろな見方があって、実はどちらも正しいことがよくある。それは、数日とか一週間くらいすると分かってくるんだけど。ワクチンのキャンセル分についてもそうだ。ワクチンの無駄を防ぐのは勿論大事。キャンセル分を誰に打つか明確にしておく透明性も大事。どっちも大事に決まってる。
Twitter Land でその日その日のトレンドを追っていると、時々こういうことを忘れてしまう。
それにしても、マスクと手洗いは科学的に正しい方法だけど、マスクの種類の性能について、変異株に置き換わった今もなかなか厳しいアナウンスがされないのはなぜ? 2,3ヵ月先のインド株の市中感染を見据えて、今から感染事例などをくわしく啓蒙しておくべきだと思うんだけど。
川べりの野ばら。とってもいい香りだった。初冬に実が付くらしいので見に行きたい。
5/31
IOC重鎮委員による「アルマゲドン」発言など、面白いニュースがいろいろあったw 六月のページを作ったのでそちらにまとめようと思います。
5/25
5/24 米、日本への渡航「中止勧告」 警戒レベル最高に
なお、米選手団の派遣には問題ないとのこと。
5/25 【東京五輪】賠償金なしでの開催中止に後押しか 国連事務総長がコロナ禍〝戦時見解〟
国連のアントニオ・グテーレス事務総長(72)が新型コロナ禍を「戦時中」との見解を表明し、東京五輪の開催中止につながる可能性が出てきた。
5/24
五輪の組織委員会で働き始めた弁護士さんが、内部からみた証言をTwitterに投稿、拡散する。
「(中略)組織委員会で働き始めて最初の1週間が終わった。
分かったことは、もう延期と科中止なんて言えないほど、準備は最終段階に突入していて、これ全部を無駄にするのは辛すぎる…。
あと、みんな死ぬほどサービス残業してる。23時過ぎても秒でメールの返信が来る。」
全労連まで反応した結果、ツイは消されて鍵アカになってしまった。残念。歴史的死亡フラグになったかもしれないのに残しておいて欲しかった。スクショは撮ってあります。
(デイリー新潮他いくつかのサイトが記事化)
私が思ったのは、これから何が起こっても起こらなくても、今それなりの場所にいる人たちは、自分の周りで何が起こっていたかをなるべく記憶(記録)しておいて欲しい、ということ。上記のツイを見たとき戦争末期感を感じてしまって(笑)
5/23
5/21 東京五輪、緊急事態宣言下でも開催とIOCのコーツ氏(ロイター)
「復興五輪」→「コロナに打ち勝った証」→「緊急事態宣言下でも開催」new!
IOCコーツ調整委員長の発言(全文はこのツイスレ)だけでなく、バッハ会長は「ぼったくり男爵」のコラムも今月話題になってました。5/5 米紙「日本政府は損切りし、IOCには『略奪するつもりならよそでやれ』と言うべきだ」(クーリエ・ジャポン)
その後、バッハ会長が「五輪の夢を実現するために誰もがいくらかの犠牲を払わないといけない」と発言したとされ批判が集まるが、「翻訳ミスでは」との指摘があった。確かに「We」は大会関係者を指していたつもりなのだろうと思う。
5/24 五輪のため「犠牲払わねば」バッハ会長の発言に批判殺到。「一線超えた」「人命軽視」(ハフポスト)
5/24 東京五輪のバッハ会長「誰もが犠牲」発言は翻訳ミスでは? 同じ会議で「全員の安全と安心は最優先」とも
とはいえ医療資源を食い合うのは確実なので、実際に何かしらの犠牲は払われると思う。
5/23
さて、数日経つと、大規模接種センターの予約システムの脆弱性のことなんか、どうでもよくなってしまった(笑)。世間の雰囲気もそうだと思う。とはいえ、多少はまとめておくことにする。結局、Twitterの呟きは流れていってしまうので、何年か経って残るとしたら、こうしてまとめておいたものだけだと思うから(もちろん、何年か後にはさらにどうでもいいことになっていると思うがw)
落ち着きどころ
5/23日現在、予約サイトは改修する、しかし、自治体の接種券番号のデータとは連携できないので問題は残るが、問題のせいで予約ができない人は自治体に行ってもらい、あとは接種現場の運用(紙の接種券を確認するなど)でカバーする、ということで落ち着いたように見える。
↓
その後、なんと東京会場では予約が余っているらしい。ただ、予約サイトは地味に問題が発生していて、正しい番号でも登録できなかったり、一度登録した内容が勝手に消えたりしているらしい。
5/25 なぜ予約に空き?大規模接種センターに高齢者「大手町遠い」
5/21 「正しい番号なのに予約できず」大規模会場の接種で苦情相次ぐ
5/25 とれた予約「勝手に消えた」 防衛省のワクチン予約システムでまた欠陥…担当者「えっ、そんなことが…」
数は少ないのだろうし、大規模接種会場がだめなら自治体のほうを予約すればいいだけかもしれないが、個人的には(過去の職歴によるのだろうが)こういう出来でサイトをリリースするのは、やはりありえないと思ってしまう。
最後のコメント「自治体が管理する接種券番号との照合うんぬんの問題ではなく、システムそのものに原因があるだろう。使う前にこのようなバグをチェックするのが普通だが、不十分だったのでは。今回の一連の問題は、日本の情報システム開発力が全体的に弱くなっていることを表している」に同意。
基本情報
5/17 【独自】「誰でも何度でも予約可能」ワクチン大規模接種東京センターの予約システムに重大欠陥
5/19 AERA dot. 記事への防衛省の申し入れに対する見解
「事前に防衛省とシステムの委託先の会社に見解を求めましたが、明確な回答は得られませんでした」
5/19 ワクチン予約システムで話題の「SQLインジェクション」って何? 試すと法律違反? 専門家に聞く
※噂になったSQLインジェクションは偽情報だと思われると言う(ですよね、さすがに)
5/21 ワクチン大規模接種センター、予約システムに不具合 改修に
「生年月日を誤って入力した場合、前の画面に戻ると手続きができなくなる不具合があり」
5/21 正しい番号でもワクチン予約できず
※接種券番号が各自治体で重複していると正しい番号でも予約できないとのこと
ともかく、早期に改修されることになったのは、よかったと思う(どこまで改修するのか不明だが)。当たり前のことだけど。
サイト自体について
予約システムの出来について、「完璧である必要はなかった」という擁護があったが、見当違いだと思う。今回の予約システムは、現場の運用の部分を除いた、サイト単体で見れば、完璧にちょっと足りなかった、というレベルではなかった。
生年月日で年齢のチェックもしていないし、連携の必要がない静的な自治体コードもチェックしていない。生年月日を誤って入力して前の画面に戻ると手続きができなくなる(な、なぜ?)。ちなみに年齢のチェックなど、現場のプログラムが出来心でつけ加えてもおかしくないくらいの簡単さ(笑)なのに、一体どういう仕様が投げられていたのかな……。
防衛省のリーク
興味深いのは、最初の記事に『予約が始まった直後、「ワクチン予約に大変な欠陥が見つかった。システムのセキュリティが機能していない」(防衛省関係者)という情報が飛び込んできた。』という一文があること。その後の見解にも、「事前に防衛省とシステムの委託先の会社に見解を求めましたが」との記述がある。
これが本当だとすると、うがった見方をすると、防衛省の関係者は「内部で報告しても、すぐには改修されないだろう」と思ったのだろうか。改修を促すためには、外部から話題になるように報道してもらわなければならない、と判断してリークしたのだとすると、なかなか闇が深い。
追記)とはいえ、防衛省も丸投げされて気の毒ではあるが……。
悪いのは何だったのか
いたずらで予約するのは当然よくない。大量の偽予約は偽計業務妨害。
ただ、予約システムの検証のために一、二件、「9876543210」のような実際にはありえない接種券番号で登録してみること、そして、後でキャンセルすることが、この問題全体の中でとくに大きなことだったとは思えない。
情報をリークしてきた防衛省の関係者も、やはり自分で試してみて(あるいは仕様の段階から知っていて)「これはやばい」と思って連絡してきたのだろう。
あと、当たり前だけど悪意のある人は全世界にいる。本当に悪意のある人は、詳しい指南も何も、「任意の番号で予約可能」という情報だけでスクリプトを組むだろうなと思う。そういうことが起こらなかったのは、ただ幸運。(こういう攻撃に対する改修もされるんですよね?)
岸さん、問題はそこじゃない。摂取センター予約の報道に抗議する暇があったら、批判を受け入れ予約システムやプロセスを改善することに全神経を注ぐべき。
岸さんあなたは防衛大臣としてコロナと戦ってるんです。日本のマスコミと戦ってるんじゃないんです。銃口を向けている方向が間違ってますよ。 https://t.co/lvrEYGHROm
— マサトがっかちょー🇺🇲Masato R Nakamura (@MasatoNakamura) May 18, 2021
本当にそう。防衛省トップがこんなにすぐ感情的に反応して欲しくなかった。こういう状況を中国やロシアやアメリカに分析されていると思うとつらい。
5/18
毎日いろんな出来事があって驚く。昨日予約を開始した大規模接種会場の予約サイトの作りがひどいらしい。にわかには信じられないような話が上がっている。見渡すかぎりシステム開発界隈は誰一人擁護してないが、当然だと思う。自分があのサイトをリリースしたチームだったらと思うと身がすくむ。大勢のユーザーが利用する普通のWebサービスをリリースできる会社ならあり得ないレベルのよう。
(SQLインジェクションは外部からは合法的には確かめられないとして、内部の調査はちゃんと行ったのだろうか。「全世界の」悪意のある人からデータを破壊される可能性があるけど。検証のために登録してキャンセルした一件をそんなに責め立てるの? トップがあまりに全体像が見えていなくて恐ろしい)
2020年の記録
2020年の物語(パート1)、(パート2)はこちら。
今読むと、爆笑したりもしますね。「和牛券」とか。