夢について

「夢は自分の精神状態についての汲めども尽きない情報源です」
(ジョーゼフ・キャンベル、『神話の力』 p.107)

私は大学生のころから夢日記をつけている。夢日記といっても、面白い、印象的な夢を見たとき書きとめるだけだけど。

夢はすぐに忘れてしまうので、できるだけ早く書きとめるのがコツ。ただし、あまりにも毎晩何回も夢を見るようになったときは、夢日記は中止すべき。私の経験では、夢を見すぎるのは、心のタガが緩んでいるときだから。

仕事をしていると夢を見ないというが、私も仕事が忙しかった十年間は、ほとんど夢を見ていない(疲れすぎたときに見る、典型的な夢はあった)。仕事をしてない今、少しずつ見るようになったけど、それでも大学時代ほどではない。深く、印象的な夢は、一週間くらいそれについて考えこんだりする、負荷のかかるものなので、現実が忙しいときは、自然と見ないようにセーブされているらしい。

また、忙しさに関係なく、まったく夢を見ないか、現実の続きのような、非常にリアルな夢しか見ない人もいる。外向的な人に多いような気がする。そういう人は、夢に目を向ける必要はあまりないかもしれない。

内向的な人は夢で自分を知ることができ、外向的な人は外の世界で自分を知ることができる。と、聞いたことがあるが、当たっていると思う。それぞれの個性というか、タイプが違うだけ。

というわけで内向的な私は、長年夢とつき合ってきて、冒頭のキャンベルの言葉はかなり正しいと思っている。

「無意識」は、夢の中では「水」というシンボルで表わされることが多い。

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