最近旦那さんが、「ずーっと昔から私と一緒にいた気がする」と言い出しました。
「ずっと? 私たちが初めて会ったのは5年前で、一緒に暮らし始めたのは1年前からだよ」と指摘しても、それはそうだけど、「○○(私のこと)がいなかった時間というものが自分にあったのか」と不思議に思うらしい。
以下は、キャンベル先生が結婚について述べた箇所。
でも、結婚は結婚ですよ。結婚は情事とは違います。情事は全く別ものです。結婚はあなたの存在の本質に深く関わっています。相手は文字どおりあなたの分身です。そして、あなたとその人とは一体です。情事はそうではない。それは快楽のための関係なので、楽しくなくなったらおしまいです。それに反して、結婚は生活に責任を持って関わることです。生活に関わるというのは、それが人生の主要な関心事になることを意味しています。もし結婚が自分の主要な関心事でないとしたら、結婚していることにはなりません。
モイヤーズ: ロマンスは結婚生活のなかでも続くのでしょうか?
キャンベル: 結婚生活によっては続くこともある。続かないこともあります。でも、問題は――吟遊詩人の伝統における重要な言葉を借りれば――誠実さです。(『神話の力』文庫版p.418)
紙きれ一枚かもしれないけど、重たいものなんですね、結婚って。自分の存在の本質にかかわるものだ、なんて思って結婚する人がどれだけいるでしょう。でも、少しは分かる気がします。結婚すると二人で一組になるんですよね。
もちろん、あの紙きれ一枚は法律的に重たいものであって、判子を押すまで男の言葉を信用してはいけないって、有名なアメブロの「あの女」ブログでも言ってましたが。
あと、私が最近印象に残ったのは、「乗り移り人生相談」の88回目『結婚しなさい。ただし、結婚は心底つまらないぞ』の読者コメントで、「結婚は山道のガソリンスタンドのようなもの。次もあると思うともうない」。怖ろしいけど言いえて妙。
ここで触れられている、瀬戸内寂聴さんと塩野七生さんの対談も面白かったです。