この間、ちらっと書きましたが、沖縄で車が運転できなくて行けなかった場所。
・読谷村(よみたんそん)の、やちむんの里
→ 大嶺實清先生のペルシャンブルーの器が買いたかった。
・久高島と、斎場御嶽(せーふぁうたき)
→ 沖縄最高の聖地! 神が降り立った島と、三角の(?)磐座。
しかし、首里城にも、「御嶽(うたき)」が沢山ありました。ので、写真を載せてみます。
その前に、タイトルは「パワースポット」と書いたんですが、パワースポットって何? と考えると、うーん、よく分かりません。個人的には、「雰囲気(気)のいい場所」くらいの漠然とした意味で使っています。
自然が美しいところ、高い山の上、よく手入されていて気持ちがいい神社、歴史的に聖地とされてきた場所、などですが、「アイディアがよく湧く、居心地のいいカフェ」なんかも、個人的にはパワースポットに入るかも……。
さて、一番「おっ」と思ったのは、「首里森御嶽(すいむいうたき)」。
首里城の正殿に入る入り口手前にあるんですが、誰も見向きもしていない。
でも、私は見た瞬間に、「箱庭みたいでいいな~」と思いました。
ガジュマルやクロツグの廻りをぐるっと石積で囲んであるのですが、小宇宙みたいで素敵。
首里森(すいむい)とは首里城の別称で、御嶽(うたき)とは沖縄の聖地または拝所のことです。
琉球の神話では、この御嶽(うたき)は神が造った聖地であり、首里城内でもっとも格式の高い拝所の一つです。場内にはここを含めて「十嶽(とたけ)」と呼ばれる10ヶ所の拝所があったといわれています。(以下略)
なるほど、10箇所もあるのか……。
そのうちの一つと思われるのが、守礼門の先にあったこちら。
園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)。
世界遺産です。1519年に建てられ、沖縄戦で一部破壊されたあと再建されたとか。
門の形はしていますが、人が通る門ではなく、いわば、「神の門」だそうです。
さらに、首里城の正殿を見学した後、「西のアザナ」という場所に向かっていると、こんな看板がありました。
ここにも「御嶽(うたき)」があるらしいです。最初の方だけ写してみます。
琉球王国では国王を頂点とした男性中心の行政組織の他に、聞得大君(きこえおおぎみ)と呼ばれる女性を頂点とした神女組織があり、信仰や祭祀の面から王国を支えていました。その神女にとって重要な信仰の対象が「十嶽(とたけ)」と総称される首里城内の各所に配置された御嶽(うたき)(拝所)群であり、なかでも重要な御嶽が「京の内」にはありました。
12~17世紀頃にうたわれたオモロ(神歌)を収録した最古の歌謡集「おもろさうし」によれば、城内最大の聖域空間である「京の内」は「けおのうち」と表記され、一般的に「気の充満する聖域」の意味に解釈されています。(以下略)
「聞得大君(きこえおおぎみ)」というのは、神の声が聞こえるという古代のシャーマンでしょうね。
そして「気の充満する聖域」という表現はまさにパワースポット! この場所は復元らしいですが、「城内最大の聖域空間」なんて書いてあるので、散歩してみることにします。
月桃が実をつけていました。この葉っぱで餅を包んだりするらしいです。
結局、どこに拝所があったのかよく分かりませんでしたが、まあいいか♪
隣の「西のアザナ」という場所も、街並みを一望できます。
天気が良ければもっと気持ちよかったのでしょうが……ニ、三日目はずっと曇りときどき小雨でした。
ちなみに、最高の聖地という、斎場御嶽(せーふぁうたき)も、近所までは行ったんです! 0.8km!
ただ、バスガイドさんいわく、斎場御嶽は観光客が多すぎて、聖地という感じではなくなっているそうです……。
Wikipediaを見ると、石畳がすり減ったり、マナーの悪い観光客がいたりして大変、と書かれています。
冷やかしで行くところではないのかもしれませんね……。
美ら海水族館は、天気が関係ないのでよかった~。ツアーが有り難い。
大水槽にイルカが三頭(右上に二頭映っている)いたんですが、明らかに他の魚とは知性のレベルが違う動きをしていてさすがでした。シンクロみたいに二匹でぴったり寄り添って泳いだり、ジンベエザメの尾っぽを甘噛みして遊んだり……。
そのうちいなくなってたのは、お痛が過ぎて飼育員さんに出されちゃったのか!?