さあ、やっと石拾い~!
金沢(前回の記事)をお昼くらいに出たのであまり時間ないけど。
ところで、今回は夫が運転手をしてくれるけど、もし一人で糸魚川に来るときは、北陸新幹線の糸魚川駅を使うしかない。ペーパードライバーだからFMM(フォッサマグナ・ミュージアム)はバスかタクシーがないと行けないけど、一番近い海岸なら駅から歩いてもいけないことはないだろう。。。
今回は車がないと行けないところに行っておこう!
ということで、富山県にある朝日町の海岸に寄ることにしました。
朝日町の宮崎・境海岸(ヒスイ海岸)
おお~! 小石だらけの綺麗な海岸!
小石は大きさが揃っていて、どれも丸くてかわいい。
駐車場の前に「ヒスイテラス」という、やけに新しい、おしゃれな建物がある。
トイレがきれいで嬉しい。
事務所のようなところに、地元の人っぽいおじさんが座っていたので、ヒスイの見分け方を聞いてみた。たぶん観光客に何百回、何千回と聞かれて内心あきあきしているのだろうけど(笑)、引き出しから実際のヒスイを出して見せてくれた。
これは休憩所にあった紙。
FMMのものより可愛さを重視している。
おじさんが最初に言っていたのは、「白っぽいもの」。「緑だったり、黒だったりはめったにない」。
そして、「角があるもの」。
実物を見せてもらうと、思っていたよりずっと「角」があったので、まずびっくりした。
こんなに角ばった石が本当に落ちてるのかな、というのが第一印象。
それから「すべすべ、なめらか」、石の表面が「荒れて」いることはあまりない、とも言っていた。
「すべすべ」にも色々あるけど、「荒れていない」という言葉はなるほどと思った。
とにかく拾いに行こうじゃないの!?
海岸は空いていて、でも、人がいなくてさみしいというほどではなく丁度よかった。
釣りの人のほうが多かった気がする(何が釣れるのだろう?)
わりと真剣に石拾いをしている人(ただし、多くは初心者)も何組かいて、さっきのヒスイテラスのおじさんのところに戻ってきては「これすっごく緑色なんですけど、どうですか!」「ただの石です」とか言われていた。そういうのも楽しそうだったけど。
二、三十分いたけど、波も静かで、気持ちがよくて。
ただ、石拾いの効率は悪かった気がする。
濡れたところで探すのがいいというので、波打ち際を歩いて行ったけど、下ばかり向いているので、だんだん頭に血がのぼってきて。
一カ所にとどまって掘るという探し方もあるみたいで、そっちのほうがよかったんだろうか。
ヒスイテラスのおじさんは「朝いちばんに一時間くらい海岸を見て回った」と言っていたので(地元民いいなwww)、表面にある分かりやすいものは玄人に拾われているのかもしれない、と、これは後で思ったことで、このときは楽しく波打ち際を散歩しました。
ここでは真っ白い石とか、ヒスイではないだろうなと思いながらも、触り心地がいい石を拾ったりした。
白い石は、おじさんにすぐ「石英だね」って言われた。
ヒスイテラスの中は休憩所で、二階ではワークショップなどが開催されるようでした。二階にヒスイも少しだけ置いてあって、先にこれを見ればよかったかもしれない。
だけどね、こんな角ばって表面の荒れていない石は、やっぱりなかなか落ちてなかったよーー。
建物はおっしゃれでいいんだけど、少しさびしいのは、ドトールのコーヒーマシンが置いてあるくらいで、食べるものが何も売っていないってこと。
道の駅とは違うからしょうがないんだけど、タラ汁とか串ものとかのテントでも出ていたらすぐ買ったのに。
タラ汁はこの周辺で食べる気で来たんだけど、お店が散らばっているのと、定食の値段が外に出ていなかったりして、どこがいいのか分からなくなり、断念してしまいました。
次は糸魚川の海岸へ!
親不知
糸魚川の地形を空から見た鳥観図は、道の駅などに貼ってあり、
(このポスターはその後購入)
本当に、山が海のきわまではり出していることが分かる。
親不知はその中でも最大の難所で、明治までは波打ち際の危険な道しかなかったという。
展望台への道。
なぜウェストンさんの像が?
なんと、この波打ち際、海抜0メートル地点から登って、はるか白馬岳まで行ける「栂海(つがみ)新道」という登山道があるらしい。
ものすごーい大縦走。。
四世代道路とはいうけど、古代からの道(第一世代)の後は、1883年の明治時代まで、第二世代道路ができないんだよね。
冬は雪も降るんだろうな。
日本海と!
絶壁が海に落ち込んでいる。
この波打ち際を通るとは・・・ブルブル。
波打ち際の道は、模型も作られていました。
全体像。
ところどころに自然の避難ポイントがあったらしい。
親不知展望台はここ。
時間に余裕があったら波打ち際が見えるところまで降りてみたかったな。
親不知ピアパーク
親不知から車に乗ってすぐ、親不知ピアパークに到着。
道の駅でもあるので、駐車場がかなり混雑していました!
レストランも満席で、待ち時間がどのくらいになるのか分からず。
タラ汁をあきらめたのでお腹空いていたんだけど。
しょうがないので、看板など眺め、
実物の石が埋め込まれた看板。
かなり役立ちそうだけど、余裕がなくてひとつひとつ照合できなかった。
海岸は、お~~、こんどは砂浜だ! 波打ち際だけ小石の海岸。
あと流木が多かった。
空模様があやしくて、石拾いの人たちも家族連れはそろそろ撤退している感じでした。
また下を向いてうろうろしながら拾い始める私。
しかし、20分くらいで石に酔ったようになって、ギブアップ。
朝日町の海岸のときよりも、波がやや大きくなっていて、スニーカーが濡れてしまった。。
面白かったのは、いわゆる「マイ棒」を持った、玄人っぽい人が何人かいたこと。
「マイ棒」は、長い棒の先に穴あきお玉か、味噌こしの網みたいなものがついていて、体を屈めなくても、気になった石をひょいっと取り上げて、確認してリリース、ということができる。
そして、ゴム長靴を履いて、淡々と波打ち際を歩いて回っていました。
うーん、これくらいの装備じゃないと、長い間石を拾い続けるって厳しいのかもしれない。腰が痛くなったり頭がふらふらしたりするし。
またカニ汁があったので、食べました。安くて、体があったまる!
結局、朝日町と親不知、1時間弱で拾った石がこちら。
我ながら、ヒスイは一つもないだろうと分かっていたww
だって、おじさんに見せてもらったような、角ばって、表面が荒れていないなめらかな石なんか、実際、ぜんぜんないんだよねー!
写真に写っている石じゃぜんぜん角ばり具合が足りないし、表面も結構凹んで壊れているようなところがある。
まあ、もっと気合入れて探さなければならないのかもしれない。
こちらは夫の拾った石。
石には何も興味ない人なので心配だったけど、まあ、30分くらいなら楽しく石拾いできたようだ。
しかし、こちらにもヒスイはないように見える。
もうひと頑張りもできたけど、天気も悪くなっていたので、はやく温泉に着きたくて出発。
姫川温泉の宿
この日の宿は、姫川温泉というところ。
白馬まで行けばホテルの選択肢がぐっと増えるんだけど、小滝川ヒスイ峡に一番近そうだったので選びました。
ロビーのテーブルにはヒスイ板。
これは、ホテルの前の線路。
この山を遡っていくと白馬、松本のほうに出るわけですね。
白馬方面に戻って行く車はかなり多かった。
みんな観光客なの? それとも白馬に住んでいて糸魚川か富山のほうに遊びに来ていた?
白馬に別荘があったら、山を越えて糸魚川の海岸に遊びに来るのは、まあ、楽だろうな~。
親不知のところでも思ったけど。
糸魚川は、今は道路があるからいいけど、古代はかなり隔絶された土地だったと思う。
古代は信州との結びつきが強かったというけど、確かに山と川を遡っていくほうが、親不知の波打ち際よりも安全で確実なんだろうな。
ゆっくり温泉に入って、明日は小滝川ヒスイ峡とFMMに行って帰ります。
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